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Chiquitita

ライフネット生命保険さん

※SNSでも同じようなことを書いております。

昨日、ライフネット生命さんの勉強会みたいなのに行ってきました。

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まずね、心打たれたのはその有り余るほどの楽観主義。社員の人みんな明るい。
よほどトップの心意気がいいんだろうなということと、採用にこだわったんだろうな
ということを思いました。

だって、席の向かいに苦々しい顔がいつも見えたらいやじゃない?
俺だったらそれだけで業務効率が30%は低下しますよ。だって話しかけたくないもん。
うちとかも採用面接では「どんなときでも笑顔」でいられるかどうかのストレステストを
やったほうがいいんだよね。逆にフレンドリーじゃなければ、どんな重鎮でもクビにしたい。

これだけで“会社”としては信頼に値するわけ。入社してみたいなとか思うわけです。
ま、私は今の所で(数人除いて、あと責任権限も除いて)まあまあ満足してるので
そんなことは思いませんけどね。


で次は事業としてどうか。

今までの常識にとらわれれば、保険なんてニードセールスだった、つまり晴れの日に
傘を売るようなものだったので、顧客の潜在需要を掘り起こす必要があったのですが、
社長の話で、その潜在需要って概念は神話では?という発言にすごいと思った。
常識をちゃぶ台返しできる社長って最高にかっこいいですよ。

でもね、ニードを探る営業マンが不要で、その分コミッションも下げれて
その分年間プレミアムも下げられるってロジックは、やっぱりどこか覚束ないです。
ていうかすごい長期視点だと。理想の実現ってのにはそれくらい賭けてもいいのかもね。
ここは今後の展開次第ってとこでしょうね。

ただ、はたらきざかりの30代前後の保障を担いたいという思い、と
保険なんて毎日の生活に比べて、二の次であるべきという思いが結実して
ノーフリルでローコストな保険商品をつくりたい、というロジックなのですが、これはまさしく
尤もだと思うわけ。営業マンくわせるために何故カネを払う必要がある?ってもんです。

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じつはちょっと質問できなかったのが心残りなんで、今書いちゃいますけど
「それで、いざ支払いという時に、顧客は100%満足してくれるかな」と思うんです。

保障ってなに?と考えるとつまり、いざというときの経済的支えなわけでしょ。
つまり支払いのときに“満足な額”がないと意味ないわけじゃないですか。
その額は人それぞれ異なるけど、でも、どう考えてもスタートラインはそこだよね。
で、逆算していって、じゃあ毎月のお支払はこれくらいになりますね、ってことでしょう。

果たして、自分自身で、自分の(家族の)受取額を正確に見積もれる人って
どれくらいいるのかしら。きっと目先の“毎月支払える額”を目安に決めちゃうんじゃない?
そして受け取り時にこんなはずじゃなかったっていう被害者を生むんじゃないかな。
そこが解決しないとどうも人には薦めづらいんです。


いや、今日はマジメに書いたけど、もっとマジメに書くならば
保障なんて必要ない人もいるし、その人には代わりにきちんとした金融商品が
必要であるっていいたい。ま、いまの私もこちらの人種なんですけどね。
そういった方面に強いのはFPさんなんだよね、やっぱり日本にももっとそういう人が
必要ですね。僕も将来ありかもな、独立してメシ食っていけるとしたら。。


それにしてもクレバーなしゃべりをするもんだなと思ったのが、副社長の岩瀬さん。
http://totodaisuke.weblogs.jp/blog/2008/06/post-b7d8.html

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まだ32なのに。視野が広くて場数を踏んだ人はこうなるんだという見本のようでした。
ロジックは整理され、声には力と情熱がこもり、堂々と、まるでケチのつけようがない。
こういう人がさらに視野を大きくして、政治家でもなってくれりゃいいのにと思います。はい。

※追記
ご本人たちは言えないと思うので、代りに明確に言っておこうと思う。

Q:この会社はベンチャーだし保険料も安いし、破綻しないのかしら?
A:保険会社ってなにげに堅実な商売ですよ。支払っていう役務提供はすごくあとだし
それまで前受金を受け取り続けるわけで、キャッシュさえあれば潰れないですって。
格安航空会社のようなキャッシュインとアウトが拮抗してるのに、設備投資が必要な商売とは
わけが違いますので。
by keihiroshi1979 | 2008-06-14 11:14 | セイホ
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